教育と暮らし、これから ~ 中学受験 ~

夫・子(7歳)の3人家族。
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小さな机から始まった、わが家の中学受験

小さな机から始まった、わが家の中学受験

あの日のことを、私はきっとずっと忘れないと思います。

中学受験を意識し始め、いくつかの塾を検討した末に、私たちは
早稲田アカデミーの体験授業を受けることにしました。

最初の支払いはコンビニ払い。

レジでお金を支払ったとき、
「いよいよ始まるんだ」という実感が胸の奥からじわじわと湧き上がってきました。

子どもの挑戦であると同時に、
親である私の覚悟も試されるのだと感じた瞬間でした。

体験授業の日

教室の前に立つと、思っていたよりもずっとこぢんまりとした空間が広がっていました。

席も机もすべて子ども用の小さなサイズ。

普段、家では少し大人びて見えるわが子が、
その小さな椅子に座る姿を想像すると、胸がきゅっと締めつけられるようでした。

ところがその日、子どもはなかなか私から離れようとしませんでした。

緊張、不安、期待。
さまざまな感情が入り混じっていたのだと思います。

私は教室の中まで一緒について行きました。

小さな机の上には、ずらりと並ぶテキスト。

こんなに小さな机に、
こんなにたくさんの教材が置かれるのかと驚きました。

そして同時に、
「これから始まる日々は、きっと楽なものではない」と、
親の私のほうが身に染みて感じました。

お迎えの時間

授業が終わる時間が近づき、外でお迎えを待ちながら、
周囲のお母様方の様子を静かに見ていました。

派手な方は一人もおらず、
皆さん控えめで落ち着いた雰囲気。

徒歩や自転車、車で迎えに来ている方が多く、
小さな下のお子さんを連れているお母様の姿もありました。

仲良さそうなお母様が二人ほどいらっしゃいましたが、
それ以外は特に群れている様子もなく、
皆さん静かに子どもの帰りを待っている印象でした。

ご挨拶はするけれど、深い会話はない。

きっと小学校もそれぞれ違うのでしょう。
私も知り合いは一人もいませんでした。

少しだけ孤独を感じながらも、
同じように子どもの未来を思い、ここに立っている母親たちなのだと思うと、
不思議な連帯感もありました。

「楽しかった!」の一言

やがて授業が終わり、先生方が一人ひとりを丁寧に見送ってくださいました。

「ありがとうございました」と頭を下げ、
子どもと手をつないで、冷たい夜道を歩きました。

空気はひんやりとしていましたが、
心の中はどこか温かかったのを覚えています。

「授業どうだった?楽しかった?」
「クラスの子たちはどんな子がいたの?」

矢継ぎ早に質問する私に、
子どもはにこにこしながらこう言いました。

「楽しかった!」

そして続けて、

「お腹すいた。」

その言葉を聞いたとき、
私は心からほっとしました。

緊張しながらも、
ちゃんと自分の力で一歩を踏み出せたのだと感じたからです。

入塾テスト、そして合格

その後、入塾テストを受けました。

体験授業とはまた違う緊張感。

結果を待つ数日間は、
子どもよりも私のほうが落ち着きませんでした。

「もし不合格だったらどうしよう」
「まだ早すぎたのではないか」

そんな思いが何度も頭をよぎります。

そして届いた、合格の知らせ。

嬉しさと同時に、
「ここからが本当のスタートだ」という責任も感じました。

わが家はそのまま入塾を決め、
さらに冬期講習も申し込みました。

冬休みをただ過ごすのではなく、
次につながる時間にしたいという思いからでした。

小さな机から始まった挑戦

小さな机に向かい、
分厚いテキストを広げ、
鉛筆を走らせる姿。

あの体験授業の日に見た光景が、
いま、現実として動き出しています。

中学受験は、子どもだけの挑戦ではありません。

親の覚悟。
家族の協力。
日々の積み重ね。

そのすべてが問われる長い道のりです。

それでも、あの日「楽しかった」と笑った顔を、
私は信じたい。

あの小さな机から始まった、わが家の中学受験。

いつか
「あのとき頑張ってよかったね」と
笑って振り返る日が来ることを願いながら、

今日もまた、一歩ずつ進んでいきたいと思います。

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