中学受験が始まると、母親は走り出します。
塾選び、クラス分け、模試の結果、志望校の情報収集。
気がつけば、子どもよりも母親のほうが前のめりになっていることもあります。
それは愛情です。
でも、その愛情が焦りに変わる瞬間があります。
私自身、早稲田アカデミーに通うおっとりマイペースな息子と向き合いながら、何度も「走りすぎた」と感じてきました。
その中で気づいた、まずやめるべきことを3つ書きます。
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① 他の子と比べること
これは一番大きい。
塾に通っていると、どうしても耳に入ってきます。
「あの子はもう過去問を始めた」
「今回の模試でクラスが上がった」
そして今は、塾の中だけでなくSNSがあります。
開けば、
・小4で英検〇級
・偏差値65キープ
・難関校合格圏内
そんな投稿が並ぶ。
頭ではわかっているんです。
「SNSはうまくいっている部分だけが出てくる場所」だと。
でも、心は反応してしまう。
比べた瞬間、
わが子の“今”ではなく、
他人の“結果”を基準にしてしまう。
わが家の息子は、おっとりタイプ。
理解するまでに少し時間がかかります。
でもある日、模試のあとにこう言いました。
「ぼく、ゆっくりだけど、ちゃんと考えてるよ。」
私はハッとしました。
私は“早さ”を見ていた。
でも息子は“考える力”を積み重ねていた。
比べることをやめない限り、
この子の良さは見えなくなる。
比べる相手は、昨日のわが子。
それだけでいいと、今は思っています。
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② SNSで優秀な子を追いかけること
塾では、実はそこまで他の子の詳細は入ってきません。
でもSNSは違います。
優秀な子の情報が、次から次へと流れてくる。
アルゴリズムは“すごい投稿”を拡散します。
だから目に入るのは、上位層ばかり。
でも中学受験は、短距離走ではありません。
小4で完成する子もいれば、
小6の秋に伸びる子もいる。
SNSは「今できる子」を拡大する場所。
受験は「最後に届く子」が結果を出す世界。
ここを混同すると、苦しくなります。
だから私は決めました。
優秀自慢系は見ない。
検索で成功例ばかり追わない。
必要な情報だけを取りに行く。
情報は武器になりますが、
浴びすぎると不安の種になります。
見ない勇気も、大事な戦略です。
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③ 母親が完璧であろうとすること
中学受験の世界には、「理想の母」がいます。
冷静で、分析力があり、
感情的にならず、
完璧なスケジュール管理をする母。
でも私は違いました。
焦るし、落ち込むし、
つい強い口調になる日もある。
でもあるとき思いました。
完璧な母であろうとするほど、
子どもも“完璧であれ”という空気を感じるのではないか、と。
息子は言いました。
「ゆっくりだけど、ちゃんと考えてるよ。」
その言葉を信じられる母でいたい。
完璧でなくていい。
でも、わが子のペースを見失わない母でありたい。
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走ることをやめるのではなく、走り方を変える
中学受験で母親がやめるべきこと。
・他の子と比べること
・SNSの優秀な子を追いかけること
・完璧を目指しすぎること
走ること自体が悪いわけではありません。
でも、誰かのレースを走らなくていい。
おっとりマイペースな息子には、
その子なりの伸びるタイミングがある。
速さよりも、深さ。
順位よりも、理解。
私はようやく、それを学び始めています。
中学受験は子どもの挑戦ですが、
同時に母の修行でもあるのかもしれません。
比べない。
焦らない。
信じる。
それを忘れないために、私は書いています。
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